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リサーチ・技術解説公開 2026-07-31更新 2026-08-03

2026年7月 Web3業界振り返りと考察|買収16件で値段がついたのは1件、Citadel $400Mが示す出し手の交代

2026年7月1日から31日までの1か月で、Web3の資金調達・買収は52件を数えました。新規調達(raise)の総額は$1.23B、買収(acquisition)の総額は$92Mです。金額が開示されたのは調達29件・買収1件の合計30件で、残る22件は件数には含めていますが金額の合計には入れていません。

2026年7月の新規調達(raise)総額と買収(acquisition)総額を比較する横棒グラフ。新規調達は$1.23B、買収は$92M。開示分は合計30件で、新規調達29件・買収1件。

前月の6月は57件・調達$1.0765Bでした。件数は5件減り、調達額は$153.55M増えています。買収は6月の13件から16件に増えましたが、金額が公表されたのは韓国のKorbitを買った1件($92M)だけで、6月の$315.25Mから大きく下がりました。

件数が減って金額が増える月は、それだけならめずらしくありません。7月に起きていたのは、金額の増減よりも、お金を出す側の顔ぶれが入れ替わったことでした。

件数は減り、金額は増えた7月に何が起きたか

暗号資産に投資するベンチャー投資家の母数そのものが縮み、残った資金が少数の大型案件に集まる形に変わりました。そこへ、自社の取引基盤に直接必要だと判断した事業側の資本が主導側に入ってきたのが7月です。

分析会社CryptoRankの集計をもとにした報道によると、暗号資産ベンチャーに実際に出資した投資家の数は、2026年第2四半期で651社まで減りました。2022年のピークは2,564社なので、およそ4分の1です。6月だけで見ると222社と、記録上もっとも少ない水準でした。

CoinGecko Researchが7月21日に公表した上半期のレポートも、同じ方向を示しています。2026年上半期に集まった金額は$13.3Bで2024年の通年とほぼ同じでしたが、件数は435件と2022年のピークから78%減りました。1件あたりの平均は$11.7Mから$47.4Mへ、およそ4倍になっています。

マーケットメイカーとブローカーが、主導側に回った

7月にもっとも大きな金額を出資したのは、ベンチャーキャピタルではありませんでした。米国の大手マーケットメイカーであるCitadel SecuritiesがCrypto.comに$400Mを出資しています。マーケットメイカーとは、取引所でつねに売値と買値を出し、売買を成立させる事業者のことです。

評価額は$20Bで、Crypto.comにとっては創業から10年で初めての機関投資家ラウンドでした。Citadel Securitiesのプレジデント、Jim Esposito氏は「市場の効率を高める可能性をもつ興味深い進化」だと述べています。伝統的な金融市場とデジタル資産インフラが近づくことへの評価です。

Citadel Securitiesは投資先を探しているのではなく、自社が日々の売買に使う基盤として暗号資産取引所を見ています。

同じ構図は、もっと小さな金額でも繰り返されました。オンライン証券のeToroが、パーペチュアル取引所Extendedの$12.5Mを主導しています。パーペチュアルとは、満期のない先物に似たデリバティブのことです。

Robinhood傘下のRobinhood Cryptoも、DEX(分散型取引所)のArcusに出資しました。CoinDeskはこうした動きを、ブローカー同士が「あらゆるものを扱う取引所」をめざす競争がブロックチェーン基盤へ移ってきたものだと説明しています。

出資先としての規模も、すでに小さくありません。CoinGeckoの集計では、オンチェーンのパーペチュアル取引が建玉(未決済のもち高)に占める比率が上がり続けています。2025年初の3.6%から、2026年4月には13.5%になりました。

証券APIのAlpacaがPeak XV Partners主導で$135Mを調達したのも7月です。同社はKraken運営会社のPaywardとカナダのBMOから最大$300Mの融資枠も確保しており、合計では$435Mの調達パッケージになります。

出し手には、ステーブルコインの発行体も入っています。Tetherが7月にMercado Bitcoinの$20MとPact Labsの$7Mを主導しました。同社は2026年上半期の出資件数で15件を数え、暗号資産VC全体の4位に入っています。

ただし、暗号資産ネイティブのVCが一律に退いたわけではありません。Paradigmは7月8日に$1.2Bのファンドを組成しました。当初目標の$1.5Bは下回ったものの、投資対象をAIやロボティクスへ広げると明言しています。同社は同じ月に、M1X Globalの$5.5Mシードも主導しました。

7月の調達額$1.23Bのうち、Citadel・Augustus・Alpacaの上位3件だけで$715Mを占めます。件数が5件減ったことよりも、この3件が入ったかどうかのほうが、月ごとの金額を大きく動かしています。

2026年7月のセクター別ディール件数を示す横棒グラフ。取引カテゴリが14件で最多、チェーンが6件、DeFiが5件、ステーブルコイン・決済が5件、AI・エージェント経済とゲーム・コンシューマー向けがそれぞれ4件で続きます。全13セクターを比較しています。

セクター別では取引カテゴリが14件で最多でした。6月の19件からは減っていますが、金額の面では引き続き最大です。件数の順位は変わらないまま、その中身が投資から事業提携寄りの出資へ移りました。

次に多いのはチェーンの6件、DeFiの5件です。DeFiの5件のうち2件は買収で、残る3件の調達で金額が公表されたのは後述するGauntletだけでした。

ライセンスを、買うか申請するか

ライセンスを自前で取り終えるまでの待ち時間そのものが、買い手にとっての価格になりました。7月のアジアで起きたのは、すでにライセンスをもつ取引所ごと買う動きです。米国で起きたのは、4年ぶりに動き出した銀行免許の承認でした。

手段は正反対ですが、どちらも「その国で営業できるライセンスを持っているかどうか」が事業を始められるかどうかの条件になったことの表れです。

この読み方の根拠になるのが、3月にMastercardがステーブルコイン決済のBVNKを$1.8Bで買収したときの説明です。CoinDeskの論考によれば、Mastercardが払ったのはBVNKのコードに対してではありません。130か国を超える規制上の足場を自前で作り直すのに失うはずだった年月に対して払ったのだ、と書いています。

もっとも、案件が並んだ時期そのものは認可のタイミングで決まっています。SBIによるCoinhako買収は、シンガポール金融管理局の承認を経て7月に完了しました。認可が下りる順番は、どの案件がいつ閉じるかを左右します。ただ、取引所・清算・リスク管理を同じ月にそろえるという組み立て方までは、そこからは出てきません。

アジアでは、ライセンスをもつ取引所ごと買った

7月のアジアでは、規制当局の登録を受けた取引所の買収が3件続きました。

  • Bybitがインドネシアの取引所NOBIを過半取得し、7月15日からBybit Indonesiaとして稼働を始めました。NOBIは金融サービス庁(OJK)の監督下にある事業者です。
  • SBI HoldingsがシンガポールのCoinhakoを連結子会社にしました。同社はシンガポール金融管理局(MAS)の登録をもつ取引所です。
  • 韓国の金融大手Mirae Assetが、韓国最古の取引所Korbitの株式92.06%を$92Mで取得しました。その後の追加取得で、保有比率は97.15%まで上がっています。

Bybitは自社の発表で、新しい市場には現地で法令に沿った体制、ライセンスをもつ法人、規制当局との継続的な対話を通じて参入すると明記しています。共同創業者のBen Zhou氏も、持続的な成長は規制との整合と責任ある運営を通じてしか達成できないと述べました。買収は結果ではなく、参入のやり方そのものとして選ばれています。

Mirae AssetはKorbitを「Digital X」へ改称すると発表しました。RWA(現実の資産をブロックチェーン上の権利に置き換えたもの)やステーブルコインを扱う投資プラットフォームにする計画です。

あわせて扱うとしているSTOは、株式や社債などの証券をトークンとして発行するしくみです。取引量でUpbitやBithumbと競うのではなく、別の商品を扱うためにライセンスを持つ会社ごと買ったことになります。

米国では、4年ぶりに銀行免許の窓口が開いた

同じ月の米国では、買収ではなく申請の側で動きがありました。通貨監督庁(OCC)が7月10日にCircle National Trustの本承認を出しています。

これは2025年12月に条件付き承認を受けた一群のうち、最初に正式な免許へ切り替わった案件です。対象はCircle、Ripple、BitGo、Fidelity Digital Assets、Paxosの5社でした。OCCはおよそ83日のあいだに11社を連邦の銀行免許の審査に通しており、4年続いた事実上の凍結が解けた形になります。

Augustusは7月にTiger Global主導で$180Mを調達しており、この流れのなかにいます。同社は5月11日にAugustus Bank, N.A.の設立についてOCCの条件付き承認を得ており、調達はその約2か月後でした。評価額は$1Bです。$76Mを調達したEDX Marketsも国法信託銀行EDX Trustの設立を申請中で、こちらは4月1日の申請から審査が続いています。

調達そのものに関わる規則の動きもありました。SECの「Regulation Crypto」は、初期段階のプロジェクト向けに証券登録の免除枠を設ける規則案です。7月中の提案が目標とされていましたが、7月末の時点では大統領府の審査段階にとどまり、提案には至っていません。

どちらの手段も、ライセンスが下りるまでの時間をどう処理するかという同じ問題に答えています。アジアでは買収によって審査を待たずに済ませ、米国では調達した資金で審査期間を待ちます。

規制対応そのものにも出資が入った

ライセンスを手に入れる動きと並んで、規制に対応するための道具にも資金が入りました。RippleがトラベルルールのNotabeneに、Circle Venturesがブロックチェーン分析のEllipticに、それぞれ戦略出資しています。いずれも金額は非公開です。

トラベルルールとは、暗号資産を送るときに送金者と受取人の情報を相手方の事業者へ通知する義務のことです。FATF(金融活動作業部会)が7月16日に公表した報告を見ると、これを法制化した国・地域は83%に達しています。一方で、運用面でおおむね遵守と評価されたのは34%どまりでした。制度が先に整い、運用が追いついていない状態です。

SBIは1か月で3つの手を打った

ライセンスを集める動きを、7月にもっとも多く実行したのはSBI Holdingsでした。同社は機関投資家向けの取引・清算基盤であるEDX Marketsの$76Mを主導しています。DeFiのリスク管理を手がけるGauntletの$125Mには単独で出資し、そのうえでCoinhakoを買収しました。Gauntletの2022年のSeries Bは約$24Mだったので、今回は5倍を超える規模です。

会長の北尾吉孝氏は、狙いを「世界の取引所をつなぐことで、デジタル資産のグローバルな回廊を築く」ことだと説明しています。CoinDeskは、SBIの進め方が短期の相場循環ではなく長期のインフラ整備をもとにしていると書いています。

Gauntletの資金の使いみちには、対応する通貨をドル・ユーロから円やメキシコペソへ広げることが含まれます。SBIは6月24日に、Startaleと組んだ円建てステーブルコインJPYSCを信託銀行の枠組みで始めたばかりでした。

取引所、清算、リスク管理、地域のライセンス。円建てのステーブルコインを実際に回すにはこの4つがそろっている必要があり、SBIはそれを1か月のうちに出資と買収で並べています。

買収16件のうち、値段がついたのは1件だけ

買い手は、自社に足りない機能を1つずつ買いそろえています。その対価が現金ではなく株式・トークン・事業譲渡の形をとったため、比較できる「価格」がそもそも生まれにくくなりました。7月の16件で金額が公表されたのはKorbitの$92Mだけでした。買収の規模が小さかったからではなく、値の付け方が変わったからです。

実際に対価の形を見ると、MoonPayによるGlideの取得は全額を株式で支払う形でした。N1 Chainによる01 Exchangeの買収は、現金ではなく株式とトークンの組み合わせです。PaywardによるMagicのウォレット事業の取得は、会社ごとではなく事業だけを譲り受ける資産譲渡でした。いずれも、比較できる一つの金額が出てくる取引ではありません。

同じ買い手が繰り返し買う

7月の16件は、初めて買う会社が並んだわけではありませんでした。

  • 決済企業のMoonPayはGlideの取得が2026年に入って6件目です。同社は発表で、オンランプ、バーチャル口座、スワップ、そして入金までを含む「資金の流れ全体を自社でもつ」戦略の続きだと説明しました。
  • 機関投資家向けデータ企業のThe Tieは、Staking Rewardsの買収が2件目にあたります。1月にステーキング事業者のStakinを買っており、発表では利益相反にも自分から触れ、Staking Rewardsは自社のStakinを含む全事業者を独立に評価し続けると明記しました。
  • Kraken運営会社のPaywardはMagicのウォレット事業を取得しました。同社は5月にBitnomialを約$550Mで買収し、Reap Technologiesとも$600Mで合意しています。

7月の買収者16社は、いずれも1件ずつです。しかし年単位で見れば、同じ買い手が3件目・6件目を積んでいます。1か月を切り取ると集中が見えないというのが、この月の数字の読みにくさです。

機関投資家向けプライムブローカーのFalconXが低遅延の通信インフラbloXrouteを取得したのは、少し性質が違います。bloXrouteのUri Klarman氏は、機関の取引がオンチェーンへ移るなかで、接続性が執行と同じくらい重要になったと述べました。

FalconXのRaghu Yarlagadda氏は、オンチェーンと従来型の24時間取引を1つの基盤にまとめると説明しています。足りない技術をそのまま取り込む買収です。

$53Bの提案は、価格で止まっている

7月15日には、StripeとAdvent InternationalがPayPalに$53B超の買収を提案しました。1株$60.50で、直前の株価に28%上乗せした水準です。

Stripeは、Tempoというブロックチェーンを手がけています。PayPalのPYUSDが同じ持ち主の下に入れば、発行から流通、決済までが一つにまとまります。

資金の面では、J.P. MorganとMorgan Stanleyからおよそ$50Bの融資が確約されました。StripeとAdventが$17Bを出資し、折半でもつ構成です。ただしPayPalの取締役会は、この提案を不十分だとして受け入れていません。

7月の16件が価格を出さずに成立した一方で、桁の違う案件は価格の折り合いがつかずに止まっています。金額が公表されないことと、金額で合意できないことが、同じ月の別々の場所で起きていました。

この月の買収は、金額の合計よりも「誰が何件目を買ったか」を見たほうが実態に近づきます。

自己保管から預ける側への圧力

7月末には、ハードウェアウォレットのColdcardで脆弱性が明らかになりました。ファームウェアの乱数生成の不備により、復元フレーズが再現できてしまうというものです。7月31日時点でおよそ$38M(約600BTC)が流出しており、自分で鍵を管理する層が直接被害を受けました。

7月にはNiumがウォレット・カード発行のCypherを、PaywardがMagicのウォレット事業を取得しています。どちらも買収の合意はこの事案より前です。規制を受けた事業者の側にウォレット機能が集まっていく流れと、自己保管の信頼がゆらぐ出来事が、同じ月に重なりました。

AIエージェントに口座と身分証を用意する層へ

AIが作ったものと生身の人間を区別する必要が、実際の運用上の課題になりました。そのため7月の資金は新しいチェーンではなく、すでにある金融の仕組みにAIをつなぐ層、つまり本人確認と支払い権限を扱う部分に向かっています。

「相手が人間か」を確かめる仕組みに$52.5M

分散型アイデンティティネットワークのWorld(旧Worldcoin)が、Pantera Capital主導で$52.5Mを調達しました。ロックの掛かったWLDトークンを直接販売する形です。

ラウンドを主導したPantera CapitalのCosmo Jiang氏は、人間であることの証明(Proof of Human)の必要性を挙げました。AI開発が加速するほど、その必要性がはっきりしてきたと述べています。資金はOrbによる生体認証を、企業のプラットフォームやAIエージェントに広げるために使われます。

CoinDeskは別の角度からの説明も示しています。「次のAIトレードは暗号資産だ」という相場テーマそのものが資金を呼び込んでいる、と論じています。この説明は、資金が集まる速さとよく合います。一方で、集まる先が本人確認の層に偏った点については、World自身が挙げる製品上の必要のほうが説明できます。

Biometric Updateが伝えるWorld自身の数字では、ネットワーク参加者は3,900万人、そのうちOrbで本人確認を済ませたのは1,800万人です。企業側ではZoomやDocuSign、Oktaとの連携も進んでいます。使う企業が先にいて、そこへ資金が入りました。

同じ月には、プライバシー重視のAIプラットフォームVenice AIがDragonfly Capital主導で$65Mを調達しました。創業以来はじめての外部調達で、評価額は$1Bです。証券APIのAlpacaも、調達の狙いをエージェントを前提としたブローカレッジ基盤だと説明しています。

7月のこれらの案件では、AIそのものを作る会社ではなく、AIが取引や決済をするときの身元確認と口座の側に資金が入りました。

ただし金額の分布は平らではありません。AI・エージェント経済に分類した7月の4件のうち、$50Mを超えたのはVenice AIだけです。残る3件は$10M以下でした。分類上はプライバシー・セキュリティに入るWorldの$52.5Mを足しても、$50M超は2件にとどまります。

Alpacaの$135Mのようにエージェント対応を掲げる大型調達は、新興のAI企業ではなく既存の証券基盤の側で起きました。この層に資金が広く入り始めたというより、既存の基盤と突出した2件に集まった月です。

チェーンの件数は増えたが、資金の水準は戻っていない

7月のチェーン関連は6件で、6月の1件から増えました。ただしこれをL1(独立したブロックチェーン基盤)への資金回帰と読むのは早すぎます。

CoinGeckoのレポートによれば、インフラ分野が暗号資産VC資金に占める割合は、2024年の50.9%から2026年上半期には14.8%まで低下しました。同レポートはこの変化を、ブロックチェーン基盤が単独の投資対象から、機関の事業が使う実用的な土台へ性格を変えたものとして描いています。

インフラは投資の対象から、事業が使う道具に変わりました。7月のチェーン6件のうち、$5Mを超えたのはCanton Networkの開発元Digital Assetによる$10Mの積み増しだけでした。件数が跳ねても1件あたりが小さいままなら、水準が戻ったことにはなりません。

8月以降をどう見るか

出し手の交代は続く見込み

投資家数の縮小は2022年ピークのおよそ4分の1という水準で、1か月や2か月で戻る性質のものではありません。事業側の資本が主導する形は、高い可能性で8月以降も続きます。

ただし7月の調達額が上位3件に偏っていたように、月ごとの合計が数件で決まる状態そのものは変わっていません。8月の合計を見るときは、$100M超が何件入ったかを先に確認するのが実態に近い読み方になります。

ライセンスをめぐる動きは、承認待ちの案件で測れる

米国では2025年12月の条件付き承認のうち、Circle以外がまだ本承認に変わっていません。EDX Trustの申請も4月1日から審査中のままです。アジア側ではSBIによるBitbank買収が残っています。この2つの決着が、ライセンスを集める動きが7月限りだったのかを分けます。

連続買収は続き、大型案件は価格で止まる

MoonPayが6件目、The Tieが2件目、Paywardが3件目という積み上げ方は、四半期をまたいで続いています。一方で$53BのPayPal提案は取締役会が受け入れておらず、桁が上がるほど価格で合意できなくなる傾向も同時に出ています。値段を出さずに小さく買い足す形と、値段を出して大きく買えない形は、当面どちらも続くとみられます。

AI隣接は、$50M超が続くかどうかが分かれ目

この分野は一過性か継続かの判別がまだつきません。7月の突出した2件に続いて、本人確認や支払い権限の層に$50M超の調達がもう1件でも入れば、資金の向かい先として定着したと判断する材料になります。逆に8月・9月と$10M台の案件だけが並べば、7月のWorldとVenice AIは個別の事情による大型案件だったと判断できます。

参照ページ

出し手の交代:

ライセンスをめぐる動き:

連続買収と垂直統合:

AIエージェント向けの基盤:

参考リンク

本文中で名前を挙げた分析・データの出典です。

出し手の交代:

ライセンスをめぐる動き:

連続買収と垂直統合:

AIエージェント向けの基盤:

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