Coinbaseが予測市場プロジェクト @theclearingco を買収
チーム
The Clearing CompanyのCEOのToni GemayelはPolymarketとKalshiでGrowthを担当した経歴があり、法務・コンプライアンスでは、KalshiでChief Compliance OfficerとしてKalshiでDCOの申請〜承認〜運用初期を担ったSam Schwartz、開発・プロダクト側には、PolymarketでEngineeringやMarketsを率いたメンバーが複数在籍しているそうです。
プロジェクト概要
The Clearing Companyは、暗号資産・政治・スポーツなどのイベント結果を対象に、予測市場を取引できる「オンチェーン/パーミッションレス」な取引基盤です。CFTCにDCO(Derivatives Clearing Organization)登録の申請を提出済みで、承認されれば「予測市場向けのステーブルコイン・ネイティブ清算機関」を運営することになります。
CoinbaseのM&Aの意図
Coinbaseは「Everything Exchange(暗号資産、株式、デリバ、予測市場まで同一アプリで扱う)」を掲げ、米国向けに予測市場の提供をロールアウトし始めています。現時点の立ち上げはKalshiの流動性(market flow)を使うと明記しており、将来的には他プラットフォームのコントラクトも追加するとしています。
その上でCoinbaseは、The Clearing Companyの買収理由を「規制下×オンチェーンの予測市場に強い専門チームを取り込み、Coinbase上の予測市場をスケールさせるため」と説明しています。
市場・規制の流れ
予測市場は、選挙・経済指標・スポーツ等の結果に連動するコントラクトを売買し、価格が集合知の期待値として機能し得る一方で、賭博との境界が争点になりやすい商品です。2024年米大統領選を契機に存在感が増し、取引プラットフォーム各社が「複数アセットを同一アプリに収める」文脈で参入を進めています。
2025年は「スポーツ寄り」へのシフトが顕著で、Kalshiの2025年11月の取引高は$5.8B、そのうち約91%がスポーツ関連だったと報じられています(政治や経済よりも回転率が出やすい構造が示唆されます)。このスポーツ寄りの拡大が、州ギャンブル規制との摩擦を増幅させているそうです。
事業者側はCFTC管轄を軸に拡大している一方、規制線引きは未決着で、Coinbaseは予測市場を州ギャンブル規制で縛ろうとする動きに対して、CFTCの専管を主張して複数州を提訴しています。