ブロックチェーン分析・コンプライアンスSaaSの Elliptic が、One Peak 主導の Series D で $120M を調達。Nasdaq Ventures、Deutsche Bank、British Business Bank が参加し、評価額は $670M。
プロジェクト概要
Elliptic は、取引所、銀行、ステーブルコイン発行体、法執行機関などが、暗号資産の送金やウォレットのリスクを判断するためのブロックチェーン分析プラットフォームです。AML は資金洗浄対策のことで、Elliptic は「このウォレットが制裁対象やハッキング資金とつながっていないか」を調べる業務を支援します。
プロダクトは、取引先や暗号資産サービス提供者(VASP)の確認に使う Discovery、ウォレット・トランザクションをリアルタイムにスクリーニングする Lens、複雑な資金フローを追う Investigator、リスク傾向を可視化する Analytics などで構成されています。入出金時のアドレスチェック、継続モニタリング、アラートの優先順位付け、調査ケースのエスカレーションまでを同じ基盤で扱う設計です。
公式発表によると、Elliptic は2013年創業で、65以上のブロックチェーンを対象にデータセットを構築しています。週10億件超のトランザクションをスクリーニングし、30カ国で700以上の顧客を持つとのことです。
調達の位置づけ
公式発表によると、今回の資金は、銀行、フィンテック、政府機関、暗号資産・決済企業向けのオンチェーン分析基盤を拡張するために使われるとのことです。
Elliptic は、2025年にAIを組み込んだコンプライアンス運用を企業向けに展開したと説明しています。ここでのAI活用は、すべてのアラートを人が順番に見るのではなく、データに基づいて高リスクなケースを優先し、調査担当者が見るべき取引やウォレットを絞るためのものです。