金融機関向け統合金融インフラの Stitch が、Andreessen Horowitz(a16z)主導の Series A で $25M を調達。
Arbor Ventures、COTU Ventures、Raed Ventures、SVC も参加し、累計調達額は $35M です。Stitch の発表では、a16z にとって GCC 地域で初の投資とのことです。
プロジェクト概要
Stitch は、銀行、フィンテック、金融機能を自社サービスに組み込みたい事業者が、カード、融資、口座、ウォレット、入出金、決済、台帳を単一の API 基盤から扱えるようにする金融インフラです。
従来のコア銀行システムや個別ベンダーをつなぎ合わせる代わりに、顧客情報、取引、残高、承認フローを同じ記録基盤で管理する設計です。ここでいう台帳は、お金の移動を複式で記録し、口座残高と取引履歴を照合できるようにする仕組みです。
プロダクトは、カード発行、ローン組成、デジタルウォレット、預金、決済処理、台帳などのモジュールで構成されます。金融機関は最初から全システムを置き換えるのではなく、必要な機能から段階的に導入できると説明されています。
Stitch はサウジアラビアを拠点に、GCC、エジプト・ケニアを含むアフリカ、東南アジアで展開しています。公式発表では、Raya Financing、LuLu Exchange、Noqodi、Foodics などを顧客として挙げています。
直近6カ月で Stitch のプラットフォーム上の取引額は $5B 超、2025年の顧客数は10倍、売上は20倍に伸びたとのことです。
資金使途
今回の資金は、プロダクト開発の加速、GCC と MENA 地域での展開強化、海外での販売・導入体制の拡大に充てられます。
a16z は投資メモで、Stitch を「金融機関の記録基盤」を作る会社として位置づけています。記録基盤は、口座、取引、残高など、後続の業務や AI 活用が参照する正本データを管理する層を指します。