暗号資産・予測市場プラットフォームの Gemini が、Winklevoss Capital Fund から $100M の戦略的出資を受けました。
Winklevoss Capital Fund は、Gemini 共同創業者の Cameron Winklevoss と Tyler Winklevoss が所有・支配する既存最大株主です。Gemini は Class A 普通株 7,142,857 株を1株 $14 で発行し、対価は約 1,258 BTC で支払われました。
プロジェクト概要
Gemini は、個人と機関投資家向けに暗号資産の売買、保管、OTC、ステーキング、クレジットカード、予測市場を提供する米国上場企業です。2014年に Cameron Winklevoss と Tyler Winklevoss が創業し、Nasdaq に GEMI ティッカーで上場しています。
個人ユーザーは Gemini Exchange で暗号資産を売買・管理し、機関投資家や事業者は Exchange、Custody、OTC、Staking などのプロダクトを使う導線です。OTC は、取引所の板を直接使わず、大口取引を相対で執行するサービスです。
2025年12月には Gemini Predictions をローンチしました。スポット暗号資産取引所を起点に、イベント契約やデリバティブも扱う市場インフラへ範囲を広げています。
今回の出資
今回の $100M は、特定の投資家に株式を割り当てる私募取引として実行されました。私募は、公募のように広く投資家を募るのではなく、限られた相手に証券を販売する取引です。
Gemini の公式発表によると、資金は流動性の強化、プロダクト開発、戦略施策、一般運転資金に充てられます。
Gemini の2026年第1四半期売上は $50.3M で、前年同期比42%増でした。OTC収益、クレジットカード収益、予測市場の初期収益が含まれます。一方で、同四半期の純損失は $109.0M、3月末時点の現金および現金同等物は $215.6M でした。
予測市場とデリバティブへの拡張
Gemini は2025年12月、関連会社 Gemini Titan を通じて CFTC から Designated Contract Market(DCM)の指定を受け、予測市場を開始しました。DCM は、イベント契約やデリバティブを上場する取引所側の資格です。
2026年4月には、関連会社 Gemini Olympus が Derivatives Clearing Organization(DCO)ライセンスを取得しました。DCO は、取引が成立した後の清算、担保、リスク管理、取引保証を担う清算機関の資格です。
公式発表では、Gemini Predictions は2026年第1四半期から収益貢献を始め、ローンチ以降に2万人超のトレーダーが参加し、累計1億件超の契約が取引されたとされています。DCM と DCO の両ライセンスを自社グループ内に持つことで、Gemini は米国ユーザー向けの暗号資産先物、オプション、パーペチュアル契約も扱えるインフラを整えています。
参考リンク
- https://investors.gemini.com/news-releases/news-release-details/gemini-reports-first-quarter-2026-results-and-announces-100
- https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/2055592/000205559226000048/gemi-20260514.htm
- https://investors.gemini.com/news-releases/news-release-details/gemini-receives-dco-license-approval-cftc
- https://www.gemini.com/exchange
- https://crypto-fundraising.info/projects/gemini/
- https://t.me/crypto_fundraising/5160