新興市場の中小企業向け金融OSの Jia が、Coinbase Ventures、Stellar Development Foundation、A100x などから $3M を調達。TCG と Hashed Emergent もフォローオン投資家として参加し、累計調達額は $7.3M になったとのことです。
プロジェクト概要
Jia は、フィリピンを中心とする中小企業に、運転資金、事業用口座、キャッシュフロー管理をまとめて提供する金融プラットフォームです。未回収の請求書を資金化する invoice financing を主な入口にしており、企業は請求書をアップロードし、審査を経て売掛金の一部を先に受け取ります。
公式サイトでは、請求書の資金化、在庫資金、サプライチェーンファイナンス、プラットフォーム事業者向けの加盟店金融を提供すると説明されています。利用企業は、KYBを提出し、資金化したい請求書を共有し、最大で請求額の90%までを受け取る導線です。KYBは Know Your Business の略で、法人や事業者の確認手続きです。
WebWireの発表によると、Jia は東南アジアの中小企業データをもとにした独自のAI信用モデル Ossicone を使い、担保や長い承認期間に頼らず、未払い請求書を24時間以内に現金化できるようにする方針です。Jiaのサイトでは、15,000件超の請求書をファイナンスし、月次の組成額が $1M を超えているとしています。
請求書ファイナンスとオンチェーン資本導線
今回の発表では、Jia が地域の中小企業とグローバルな貸し手を、ブロックチェーンベースのレンディングプールを通じて接続するインフラを作っている点が示されています。中小企業側は日々の仕入れや販売で発生する売掛金を早く資金化し、貸し手側は請求書や取引データに基づく実需のあるクレジットに資金を出す構造です。
Stellar Development Foundation は、クロスボーダー決済と国際送金に特化したパブリックブロックチェーンを支援する財団です。発表では、Jia が小規模事業者に運転資金だけでなく、事業用バンキングとキャッシュフロー管理を一つの画面で提供し、国境をまたぐ取引にも対応する金融スタックを目指すとされています。
TechCrunchが2023年のSeedラウンド時に報じた内容では、Jia はTala出身者によって創業され、ケニアとフィリピンでの展開を進めていました。当時は、返済した借り手に将来のトークン報酬を付与し、地域の共同金融に近い参加感を作る構想も説明されていました。今回の発表では、フィリピンの中小企業向けの請求書ファイナンスと、AIによる信用判断を前面に出した事業用金融OSとしての位置づけが強くなっています。
確認した発表では、今回の $3M の具体的な資金使途内訳、評価額、株式・トークンなどのラウンド条件は開示されていませんでした。
参考リンク
https://www.webwire.com/ViewPressRel.asp?aId=355028 https://www.jia.xyz/ https://www.jia.xyz/post/jia-blockchain-emerging-markets-intro https://techcrunch.com/2023/05/17/jia-a-blockchain-based-lender-of-small-businesses-in-emerging-markets-raises-4-3-million-seed/ https://crypto-fundraising.info/projects/jia/