プライバシー保護型ID検証プロトコル ZKPassport の開発元 Obsidion が、Aztec Labs により買収されました。買収額などの取引条件は非公開です。
プロジェクト概要
ZKPassportは、パスポートや政府発行IDのNFCチップをスマートフォンで読み取り、年齢、国籍、人間であること、制裁対象でないことなどをゼロ知識証明で示すID検証プロトコルです。ゼロ知識証明は、元データを見せずに「条件を満たしている」ことだけを検証者へ示す暗号技術です。
利用者は自分の端末上でIDチップを読み取り、発行国の署名を検証し、必要な条件だけを満たす証明を生成します。サービス事業者側は、パスポート画像、氏名、生年月日、住所などの生データを受け取らず、証明の結果だけを検証する設計です。ZKPassportは、年齢制限、地域制限、ボット対策、トークンセールの参加資格確認などでの利用を想定しています。
ZKPassport公式サイトでは、Aztecの $60M トークンセールで年齢・国籍などの適格性確認に使われた事例や、Devconnectでラテンアメリカ参加者向けのチケット割引に使われた事例が紹介されています。Aztecのテストネットでも、ノードオペレーターが人間であることを証明する用途でZKPassportが統合されています。
オープンソースID検証をAztecへ取り込む狙い
The Blockの報道によると、Obsidionの共同創業者 Michael Elliot 氏と Theo Madzou 氏を含むチームはAztec Labsに参加し、ZKPassportと追加プロダクトの開発を続けます。Aztec Labsは、ZKPassportプロトコルとiOSアプリをオープンソースとして維持する方針です。
AztecはEthereum上のプライバシー重視レイヤー2を開発しており、金融取引だけでなく、ユーザー資格やコンプライアンス確認もプライバシーを保ったまま扱う必要があります。ZKPassportを内製に近い形で取り込むことで、ユーザーが本人情報を預けずにアクセス条件を満たすかどうかを示す導線を、Aztecエコシステム内のアプリに組み込みやすくなります。
参考リンク
https://www.theblock.co/amp/post/402745/aztec-labs-acquires-zkpassport-keep-privacy-protocol-ios-mobile-app-open-source https://thedefiant.io/news/blockchains/aztec-labs-acquires-zkpassport-identity-verification-q2dgkb https://zkpassport.id/ https://aztec.network/ja/blog/zkpassport-case-study-a-look-into-online-identity-verification https://crypto-fundraising.info/projects/zkpassport/ https://t.me/crypto_fundraising/5192