機関投資家向けの暗号資産オプション・デリバティブ取引インフラの SignalPlus が、HashKey Capital主導の Series B1 で $50M を調達。PR Newswire配信の発表によると、ポストマネー評価額は $500M で、BlockBooster と AppWorks も参加し、Goldman Sachs が単独のフィナンシャルアドバイザーを務めました。
プロジェクト概要
SignalPlus は、デジタル資産のオプションとデリバティブを扱うプロフェッショナル向けの取引インフラを開発しています。デリバティブは原資産の価格に連動する金融商品で、オプションはあらかじめ決めた価格で買う・売る権利を売買する契約です。SignalPlus はこうした取引の執行・リスク管理を専門トレーダー向けにまとめて提供しています。
中核となるのは、複数取引所をまたいでポジションと注文を一元管理するターミナルです。発表では「ウォール街水準のポジション・注文執行管理」と表現され、主要取引所への接続、リスク要因の分解、ポジション分析といった機能が含まれます。利用者はヘッジファンド、マーケットメイカー、自己勘定取引デスク、アセットマネージャーなどの機関投資家で、Cumberland、FalconX、Galaxy Digital といった名前が挙げられています。
取引量については、2025年第4四半期に $160B を記録し、そのうち Deribit 経由の Block-RFQ 取引が約 $70B を占めたとされています。Block-RFQ は、大口注文を板に出さずに相対で値付け・約定する仕組みで、機関投資家が市場への影響を抑えて大きな取引を行う際に使われます。ターミナルの取引量は2023年以降、四半期ベースで74%のCAGRで伸びているとのことです。
調達資金の使途とSignalPlus 2.0
発表では、調達資金をプロダクトの多様化、地域展開、そして「SignalPlus 2.0」の立ち上げに充てるとしています。SignalPlus 2.0 では、ボラティリティ分析、戦略のバックテスト、取引モジュールの作成といった領域に AI を組み込む計画が示されています。
同社は、デジタル資産に特化したプレイヤーから、機関投資家水準のマルチアセット取引インフラ提供者へと位置づけを広げる方針を掲げています。今回のラウンドは、その移行に対する機関投資家の評価を反映したものと説明されています。
参考リンク
https://www.prnewswire.com/news-releases/signalplus-closes-b1-round-at-us500m-valuation-to-accelerate-global-expansion-and-advance-derivatives-trading-technology-302787253.html https://www.globenewswire.com/news-release/2026/06/02/3305472/0/en/BlockBooster-Digital-Venture-Fund-I-Invests-10-Million-as-Anchor-Investor-in-SignalPlus-50-Million-Series-B1-Round.html https://crypto-fundraising.info/projects/signalplus/ https://t.me/crypto_fundraising/5200