キーワードを入力してください

調達ニュース公開 2026.06.04更新 2026.06.04

BlockFillsがKeyrockに$3.25Mで買収、破産手続き経由で資産取得

機関投資家向けの暗号資産トレーディングソリューション企業の BlockFills が、マーケットメイカーの Keyrock により $3.25M で買収。これは BlockFills の親会社が申請した Chapter 11(米連邦破産法第11章)手続きのなかでの資産取得で、CoinDesk によると Keyrock は落札者(Successful Bidder)に選定され、取得額は $3.25M とのことです。売却の承認は2026年6月16日に予定される裁判所の審理を経るとされています。

プロジェクト概要

BlockFills は、米シカゴを拠点とする機関投資家向けの暗号資産トレーディング・レンディング企業です。OTC(店頭)取引、流動性提供、デリバティブ取引、暗号資産の貸借(レンディング・ボローイング)、リスク管理といったサービスを、取引所や機関投資家に提供してきました。

OTC 取引とは、取引所の板を通さず当事者間で直接価格を提示して売買する取引形態を指します。大口の注文を市場価格に大きな影響を与えずに約定させたい機関投資家が利用するもので、BlockFills はこうした顧客に対して価格提示と流動性(売り手と買い手をつなぐ取引の厚み)を供給する役割を担ってきました。マーケットメイカーとは、常時売値と買値を提示して市場に流動性を供給する事業者を指します。

CoinDesk によると、BlockFills はヘッジファンド、アセットマネージャー、マーケットメイカー、マイニング企業などおよそ2,000社の機関顧客を抱え、2025年の取引高は $60B を超えていたとのことです。一方で、親会社の Reliz Technology Group Holdings は2026年3月15日に米デラウェア州の連邦破産裁判所へ Chapter 11 を申請しており、負債は $100M〜$500M、資産は $50M〜$100M の範囲と報告されていたと報じられています。同社は破産申請に先立つ2月に顧客の出金を停止していたとのことです。

Keyrockの事業拡大における位置づけ

Keyrock はベルギー・ブリュッセルを拠点とするデジタル資産サービス企業で、取引所・機関投資家・トークン発行体に対してマーケットメイク、流動性提供、OTC 取引、インフラ提供を手がけています。今回の取得を通じて、Keyrock は BlockFills の「実質的にすべて」の資産に加え、一部の負債、一部の持分、顧客リスト、独自の取引技術、知的財産を引き継ぐとされています。

Keyrock にとっての主眼は、BlockFills が築いてきた機関顧客のネットワークと取引インフラへのアクセスにあると報じられています。ヘッジファンドやアセットマネージャー、マイニング企業を含む顧客基盤を取り込むことで、Keyrock は米国の機関投資家向け事業を広げることになります。CoinDesk によると、Keyrock は破産裁判所の文書において落札者に選定されたことが2026年5月26日付で確認されており、取引の最終的な完了は裁判所の最終承認および必要な規制当局の承認が条件になるとのことです。

この買収は、Keyrock が SC Ventures(英スタンダードチャータードのベンチャーキャピタル部門)が主導するシリーズ C を企業価値 $1.1B で調達したことに続く動きです。Keyrock は2025年9月にルクセンブルクのファンドマネージャー Turing Capital を取得しており、今回の $3.25M の取得もこうした事業拡大の流れの一部だと報じられています。

参考リンク

https://www.coindesk.com/business/2026/06/01/crypto-investment-firm-keyrock-is-acquiring-bankrupt-lender-blockfills https://crypto-fundraising.info/projects/blockfills/ https://t.me/crypto_fundraising/5204

ご相談はこちら

具体的なご相談はこちら

支援範囲や運用体制、会計・監査の論点まで、貴社の前提に合わせてご相談いただけます。