AIエージェント向け決済インフラの AI Pay with Crypto(APC)が、Animoca Brands 主導の戦略ラウンドで $10M を調達。ラウンドには Titans Ventures、Castrum Capital、Adaverse、M2M Capital が参加したとのことです。
プロジェクト概要
APC は、台頭しつつある「エージェントエコノミー」向けの AIネイティブな金融インフラを掲げるプロジェクトです。エージェントエコノミーとは、人間ではなく自律的に動作するAIエージェント自身が取引主体となる経済圏を指します。APC は、こうしたエージェントが自ら決済を実行し、取引を完結できる仕組みの提供を狙っています。
決済の裏側で使われるのが、プログラマブルなステーブルコイン(programmable stablecoin)です。法定通貨に価値を連動させたステーブルコインに、条件付き支払いや自動執行といったプログラム制御を組み合わせることで、AIエージェントが人手を介さずに価値をやり取りできるようになります。これにより、機械同士が直接決済を行う M2M(machine-to-machine/マシン・トゥ・マシン)コマース、すなわちエージェント同士やデバイス同士が自動で支払い合う取引が成り立つとされています。
APC が示す構想では、エージェントは QRコードや POS(店頭決済)端末といった既存の決済チャネルを通じて、現実世界のマーチャント(加盟店)ネットワークに直接つながります。あわせて、法定通貨と暗号資産を相互に交換する出入口であるフィアットのオン/オフランプも備え、オンチェーンの価値と現実の通貨の橋渡しを行う設計だとしています。
なお、これらの製品仕様は公式に公表されている構想ベースの記述が中心で、稼働中の機能やネットワーク対応範囲など技術的な詳細は現時点で限られています。
調達資金の使途
報道によれば、今回の戦略ラウンドで調達した資金は、AIエージェントが取引を行う「AIエージェントマーケットプレイス」の開発加速に充てられるとのことです。あわせて、ゲームやデジタルコレクティブル領域でのネイティブな決済機能の拡張にも振り向けられるとされています。
リード投資家である Animoca Brands は、ゲームやWeb3領域で広いポートフォリオを持つことで知られます。APC 側は、この出資を通じて Animoca Brands のエコシステムを活用し、ユーザー接点を広げる狙いだとのことです。一方で、ラウンドの詳細な配分やプロダクトのローンチ時期など、発表時点で開示されていない項目も残ります。
参考リンク
https://aipaywithcrypto.com/ https://en.bloomingbit.io/feed/news/114025 https://phemex.com/pt/news/article/aipaywithcrypto-secures-10-million-in-funding-led-by-animoca-brands-89009 https://crypto-fundraising.info/projects/ai-pay-with-crypto-apc/ https://t.me/crypto_fundraising/5217