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調達ニュース公開 2026.06.17更新 2026.06.17

El Dorado が Paradigm主導の Series A で $9M を調達

ラテンアメリカ向けステーブルコイン決済ウォレットの El Dorado が、Paradigm主導の Series A で $9M を調達。Coinbase Ventures と Verda Ventures も参加し、今回のラウンドで累計調達額は $12M に達したとのことです。

プロジェクト概要

El Dorado は、ラテンアメリカの利用者に向けて、ステーブルコインを使った国境を越えた送金・受け取りを提供する P2P(ピアツーピア)型の決済ウォレットを開発しています。ステーブルコインは価格を米ドルなどの法定通貨に連動させた暗号資産で、現地通貨の価値が不安定な地域でも残高を保ちやすい点が特徴です。P2P型は、利用者同士が中央の取引所を介さずに直接資金をやり取りする仕組みを指します。

2022年創業の同社は、大手フィンテックが取りこぼしがちな決済回廊(payment corridor)に焦点を当てています。決済回廊とは、特定の国と国の間で繰り返し発生する送金経路のことで、報道ではブラジルとボリビア間が El Dorado の主要な経路の一つとして挙げられています。同社はラテンアメリカ12カ国で展開し、10万人を超えるアクティブ利用者を抱え、累計500万件以上の取引を処理してきたとのことです。

利用者は USDT や USDC といったドル連動型ステーブルコインを保有し、現地通貨との交換や個人間の送金に使えます。取引所での投機よりも、現地通貨が目減りしやすい環境でドル建ての価値を持ち、日常的な送金・受け取りを成立させる導線が中心です。

法人向け決済とTempoブロックチェーン

今回の調達に合わせ、El Dorado は法人向けの決済サービスを立ち上げたと報じられています。これは Tempo というレイヤー1ブロックチェーン上で動くもので、Tempo は Paradigm と Stripe の連携によって開発された決済特化のチェーンとされています。

法人向けサービスは、マルチシグ(複数の承認者の署名がそろわないと送金できない方式)とマルチ組織対応の口座構造を備え、ステーブルコインと法定通貨の経路を一つのアプリに統合しています。報道によると、すでに100社を超える法人顧客が利用しており、中国からの電気自動車(EV)輸入にともなう国境を越えた決済が代表的な用途として挙げられています。これにより、個人間送金から企業の貿易決済まで、同じ基盤で扱える形を目指しています。

調達資金の使途

報道によると、今回の資金は製品ラインアップの拡充、人材採用、複数の法域にまたがる規制対応に充てられるとのことです。各国でステーブルコイン決済を提供するには国ごとに異なる規制への対応が必要で、対象地域を広げるうえで継続的な投資が求められます。あわせて、決済回廊の拡大、貯蓄向け機能、加盟店との連携といった領域も挙げられています。

リード投資家の Paradigm でこの投資を担当した Ricardo de Arruda 氏は、同地域では年間1000億ドルをはるかに超える資金が国境を越えて動いている一方で、遅く高コストで不透明なインフラが課題になっていると述べています。El Dorado は、個人と法人の双方に向けて、対象国と取扱量の拡大を進める方針です。

参考リンク

https://crypto.news/paradigm-leads-9-million-investment-in-stablecoin-payments-platform-el-dorado/ https://eldorado.io/en/ https://crypto-fundraising.info/projects/el-dorado/ https://t.me/crypto_fundraising/5222

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