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調達ニュース公開 2026.06.26更新 2026.06.26

Ground が Bain Capital Crypto・ParaFi Capital 共同主導の Pre-seed で $3.6M を調達

ステーブルコインや現金残高にオンチェーンの利回りを付けるための機関向けインフラを手がける Ground が、Bain Capital Crypto と ParaFi Capital 共同主導の Pre-seed ラウンドで $3.6M を調達。Nascent、Robot Ventures、Chapter One、Consonant Ventures も参加しています。Ground は 2026 年 6 月 24 日にステルス(非公表での開発期間)を終えて事業を公表しました。確認できる情報源では、ラウンド自体は 2025 年 9 月に開始し同年 10 月に完了しており、今回はその発表にあわせて公開されたとのことです。

プロジェクト概要

Ground は、銀行・フィンテック・各種金融アプリが、保有するステーブルコインや現金残高に対してオンチェーン(ブロックチェーン上)の利回りを得られるようにする API インフラを提供する企業です。ここで言う利回り(yield)とは、資産を貸し出したり運用に回したりすることで得られる収益のことを指します。多くの事業者は手元資金(トレジャリー、企業や顧客から預かった運転資金)を遊休させたままにしていますが、Ground はこれを DeFi(分散型金融)の利回り源につなぎ込み、追加収益を生み出すことを狙いとしています。

特徴は、利用企業が自前でブロックチェーンの実装を抱え込まずに済む点にあります。Ground の REST API は、利用企業の既存の画面や台帳(ledger、入出金や残高を記録する勘定システム)に直接つながり、各社がリスク許容度と流動性(現金化のしやすさ)の要件に合わせて利回り戦略を設定できると説明されています。連携は非カストディアル(non-custodial、利用者側が資産の管理権を握り、Ground が顧客資産を預かり持ちしない方式)で行われ、配分の自動化、透明性、リスク管理、コンプライアンス(法令順守)向けのツールを備えるとされています。想定顧客は、ネオバンク(店舗を持たないデジタル銀行)、取引所、ウェルスマネージャー(資産運用会社)、ファンドマネージャーなど、利回り・貯蓄・投資型のプロダクトを開発する事業者です。

API 連携と利回りの源泉

Ground が接続する利回りの源泉は、現時点では暗号資産ネイティブな運用先が中心です。具体的には、Aave・Morpho・Maple・Kamino といった貸し出し系プロトコルや仕組み商品(structured products、複数の金融取引を組み合わせて作られた商品)が、Ethereum・Solana・各種レイヤー2(基盤チェーンの処理を補う高速・低コストのネットワーク)上で対応先として挙げられています。リキッドステーキングトークン(預けたトークンの引き出し権を別のトークンとして受け取り、その間も運用に回せる仕組み)についても近く対応を予定しているとのことです。

利用企業から見ると、API 経由で複数の分散したオンチェーン利回り源を一つの接続口に束ね、各社の条件に沿って資金を自動配分できる、という構図になります。収益モデルは、利用量に応じたプラットフォーム手数料(usage-based platform fees)とされています。Bain Capital Crypto のパートナーである Parth Chopra 氏は、フィンテックや機関がステーブルコインやトークン化の先にあるオンチェーンの与信(クレジット)市場へ関心を広げているとした上で、こうした接続は現状では決して容易ではない、という趣旨の発言をしているとのことです。なお、提示される利回りは接続先プロトコルの状況に左右されるため、実際のリターンや元本は運用先の信用状況や流動性、市場環境によって変動する点には留意が必要です。

調達の構成と創業チーム

今回の Pre-seed は、SAFE(将来の株式に転換できる簡易な投資契約)にトークンワラント(将来発行されうるトークンを取得できる権利)を組み合わせた形で実施され、評価額は非公開、取締役会やオブザーバーの席、アドバイザー枠は付与されていないとされています。Ground はサンフランシスコを拠点とし、創業者を含む常勤 3 名と契約者 1 名の小規模な体制です。確認できる情報源では、調達資金はエンジニアリング、市場開拓(go-to-market)、法務、オペレーションにまたがる 2〜4 名の追加採用に充てる計画とのことです。

創業チームには金融インフラの経験者が並びます。共同創業者の Reid Cuming 氏は、米国債などをトークン化するスタートアップ Superstate を共同創業し、Compound Treasury の VP 兼ゼネラルマネージャーを務めた人物です。CTO の Sam Yoon 氏は、ステーブルコインインフラを手がける Braid の技術面の CEO を務め、HiFi でプロダクトとエンジニアリングを率いた経歴を持つとされています。共同主導の一社である ParaFi Capital は、確認できる情報源では 2026 年 3 月にステーブルコイン・トークン化・機関向けオンチェーン金融に注力する $125M のベンチャーファンドを組成しており、今回の出資はその投資方針に沿うものといえます。一方で、対応プロトコルの選定基準や顧客資産の配分ロジック、コンプライアンス機能の運用実態など細部については、プロジェクト側の開示に依拠する部分が大きく、独立した検証情報は限られています。

参考リンク

https://www.groundtech.co/ https://docs.groundtech.co/docs/portfolio-wallets/yield-sources https://www.theblock.co/post/406040/superstate-co-founder-ground-funding-crypto-onchain-yield https://cryptobriefing.com/ground-raises-preseed-fintech-onchain-yield/ https://crypto-fundraising.info/projects/ground/ https://t.me/crypto_fundraising/5243

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