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調達ニュース公開 2026.06.27更新 2026.06.27

AIネイティブなオンチェーンアプリ開発基盤の Canopy Network が $8.5M を調達

AI を使ったコーディングでオンチェーンアプリ(ブロックチェーン上で動くアプリ)を素早く構築できる開発基盤の Canopy Network が、Seed ラウンドで $8.5M を調達。Arrington Capital、Fenbushi Capital、Borderless Capital、SNZ Capital が出資者として名を連ねており、あわせてアプリチェーン基盤の Tanssi から中核技術を取得したと報じられています。報道は2026年6月下旬に出ており、各種メディアは6月24〜25日に伝えています。

プロジェクト概要

Canopy Network は、自らを「オンチェーンアプリを構築・デプロイ(配置・公開)するためのインフラ層」と位置づけるプロジェクトです。通常のアプリ開発がデータベースに書き込むのに対し、Canopy ではブロックチェーンに直接書き込むという発想で、バックエンド(サーバー側の仕組み)のフレームワークのように使える点を特徴として打ち出しています。ブロックチェーン特有の言語ではなく、Go・Python・JavaScript といった一般的なプログラミング言語のテンプレートを用意し、確認できる情報源では、およそ200行のコードで「ゼロから稼働するチェーンまで一度の作業で到達できる」と説明されています。

開発体験の中心に AI コーディング支援を据えているのもこのプロジェクトの方向性を示しています。Canopy の API(プログラムから機能を呼び出す接続口)は、Claude Code・Cursor・Codex といった AI コーディング支援ツールが生成するコードに合わせて設計されており、チェーン固有の文法を後から直さなくても動くコードを書ける、としています。利用者として、深い Web3 の知識を持たない創業者や開発者まで含めて想定しているのが、従来の開発フレームワークとの違いです。

中核となる利用者向けの製品が Launchpad で、ボタンひとつで独立した L1(レイヤー1=自前の基盤となるブロックチェーン)を立ち上げられる仕組みです。あらかじめ用意されたチェーンのテンプレートを選び、GitHub のリポジトリ(コードの保管場所)をつなぎ、トークンの設計を決めると、バリデーター(取引を検証するノードの集まり)による保護とエコシステム内での相互運用性を備えたチェーンが立ち上がる、という流れとされています。合意形成(取引の正しさをネットワーク全体で確定させる仕組み)には、Proof-of-Stake に独自の Proof-of-Age を組み合わせた NestBFT を採用していると説明されています。確認できる情報源では、立ち上げ直後から20のバリデーターが保護に加わり、数か月かかるネットワーク立ち上げの手間を省けるとされています。

想定する用途は、DeFi、トークンエコノミー、NFT、決済レール、ゲーム基盤など幅広く挙げられています。共同創業者で CEO の Adam Liposky 氏は、ブロックチェーンのデータ取得インフラを手がける Pocket Network でエコシステムを統括した経歴を持つとされ、Andrew Nguyen 氏とともに Canopy を共同創業したと報じられています。公開テストネット(本番前の試験用ネットワーク)では、最初の12日間でおよそ27,000件、累計で331,000件を超えるプロジェクトの立ち上げがあったとされていますが、テストネットの活発さが本番での採用を約束するものではない点には留意が必要です。

Tanssi 買収と資金の使途

今回の Seed ラウンドでは、Arrington Capital、Fenbushi Capital、Borderless Capital、SNZ Capital が出資者として名を連ねています。報道では、これらの投資家の一部は、Canopy がアプリチェーン基盤の Tanssi から中核技術を取得したことに伴って投資家として加わったと伝えられています。取得した技術には、アプリチェーンの管理画面、取引の順序を決めるシーケンサー、Snowbridge を通じた Ethereum とのブリッジ(異なるチェーン間で資産やデータをやり取りする仕組み)が含まれ、独立して稼働していた Tanssi のネットワークは発表からおよそ30日以内に縮小する見込みとされています。本番環境で実績のあるインフラを取り込むことで、メインネット(本番ネットワーク)の立ち上げまでの期間を短縮する狙いがあるとのことです。

調達した $8.5M の使途について、Canopy はメインネットの立ち上げ、エンジニアの採用、開発体験と AI ネイティブなツール群への継続投資に充てる方針を示しているとのことです。なお、調達情報を集めた一部の索引サイトでは、本件が「Movement 上の DeFi 利回り最適化プラットフォーム」というカテゴリで掲載されていますが、$8.5M の出資先として各種報道が説明しているのは、ここで扱った AI ネイティブなブロックチェーン開発基盤の Canopy Network です。同名のプロジェクトが複数存在するため、出資先の特定には注意が必要です。

参考リンク

https://www.canopynetwork.org/ https://invezz.com/news/2026/06/25/canopy-network-raises-8-5m-to-support-planned-mainnet-launch/ https://www.cryptopolitan.com/canopy-network-launches-fresh-bid-to-lead-ai-native-blockchain-development-race-with-8-5m-raise-and-strategic-acquisition/ https://cryip.co/canopy-raises-8-5m-seed-round-ai-native-blockchain-development/ https://crypto-fundraising.info/projects/canopy/ https://t.me/crypto_fundraising/5250

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