AI駆動のオンチェーン金融インフラを手がける TrueDAO が、Brevan Howard Digital主導の Strategic ラウンドで $10M を調達。Zee Prime Capital、Jump Capital も参加し、2026年7月10日に発表されました。
プロジェクト概要
TrueDAO は、スマートコントラクト・オンチェーン準備金・動的調整メカニズム・コミュニティガバナンスを組み合わせた、AI駆動の分散型金融インフラです。DeFi・DAO・RWA(現実の資産をトークン化したもの)・AIエージェント向けに、流動性管理、準備金管理、リスクアラート、利回り分配、ガバナンス支援をまとめて提供するモジュール型の基盤とされています。
公式Xアカウントによると、TrueDAO は流動性の分断、補助金頼みで長続きしにくい利回り、ガバナンス参加の低さ、リスクが見えにくい形で積み上がる不透明さ、ユーザーが共同所有者として扱われていないことといった、DeFiが抱える構造的な課題に対応する「自律的な価値ネットワーク」を目指しているとのことです。
運営面では、AIを使ったリスク監視とストレステスト(想定外の市場変動を仮定して耐久性を検証する手法)の仕組みを備えています。テストネットの進展や監査結果、準備金データについても、段階的に開示していく方針を示しています。
調達資金の使途
TrueDAOによると、今回調達した $10M は、コアAIプロトコルの開発、AI駆動のリスク管理・ストレステストシステムの構築、セキュリティ監査、グローバルなコンプライアンス対応、エコシステムパートナーシップの拡大に充てられるとのことです。あわせて、テストネットの進展や、運営情報・準備金データの段階的な開示にも使う方針です。
TrueDAO で広報を統括する SoLee 氏は、「$10M の調達は大きな節目だが、ゴールではない」とコメントしています。資金は開発を加速させるが、セキュリティや透明なガバナンス、実際の価値創出の代わりにはならないとも述べ、開示と検証を今後積み重ねていく姿勢を示しました。
主導した Brevan Howard Digital は、大手ヘッジファンド Brevan Howard の暗号資産部門です。CEO の Gautam Sharma 氏は以前 DL News の取材で、「AIが次の段階に進むには、特に決済やリアルタイムのやり取りにおいてブロックチェーンが背後で必要になる」「AIエージェントには銀行口座ではなく、ブロックチェーン上のウォレットが必要になる」と述べており、AIとブロックチェーンを組み合わせる案件への出資方針を示してきました。同社は2025年11月にも、ビットコインマイニング企業 Canaan(CAN)へ Galaxy Digital などと共同で $72M を出資しており、暗号資産・Web3関連インフラへの出資を重ねています。
なお、確認できた情報源は Chainwire が配信したプレスリリースの転載が中心で、独自取材による続報は確認できていません。評価額やトークン設計の詳細も、現時点では公表されていません。
参考リンク
https://x.com/TrueDAOAI/status/2075931034454245780 https://chainwire.org/2026/07/10/truedao-raises-10-million-in-strategic-funding-to-accelerate-ai-powered-financial-infrastructure/ https://decrypt.co/373223/truedao-raises-10-million-in-strategic-funding-to-accelerate-ai-powered-financial-infrastructure https://www.dlnews.com/articles/deals/brevan-howard-experimenting-with-merging-ai-and-blockchain/ https://crypto-fundraising.info/projects/truedao/ https://t.me/crypto_fundraising/5267