Hyperliquid上に構築されたノンカストディアル型のアジア向けパーペチュアル先物取引プラットフォームの Trasia が、Seed ラウンドで $1.75M を調達しました。投資家は Multicoin Capital 単独で、Hyperliquidエコシステムへの同社にとって初めてのスタートアップ出資となります。発表は2026年7月16日です。
プロジェクト概要
Trasiaは、Hyperliquid上で稼働するノンカストディアル型のパーペチュアル先物取引プラットフォームです。ノンカストディアルとは、取引所ではなく利用者自身が秘密鍵と資産を管理し続ける方式を指します。パーペチュアル先物(perpetual futures)とは、満期を持たず反対売買まで保有できる、原資産の価格に連動するデリバティブ(金融派生商品)です。
ターゲットは、BinanceやOKXなど中央集権型取引所(CEX)に慣れたアジアのトレーダーです。Web版はすでに中国語・英語で稼働しており、ネイティブモバイルアプリを2026年8月に予定しています。共同創業者は、元Multicoin Capitalパートナーで元Find Satoshi Lab(Stepn運営元)CROのMable Jiang氏と、2017年からweb3領域で活動するEdison Chen氏です。
Trasiaは、Hyperliquidの許可不要の市場開設機能「HIP-3」を使い、独自のパーペチュアル市場を立ち上げる計画です。HIP-3は、開発者が50万HYPEのステーキング保証金(ボンド)を担保として預けることで、Hyperliquid上に独自の取引所を作れる仕組みです。Trasiaはこれを使い、AI関連銘柄など地域の有力企業に連動するアジア株式パーペチュアル市場を開設する方針です。
HIP-3市場への$35Mコミットメントと投資の背景
今回のSeedラウンドとは別に、HIP-3のアジア株式パーペチュアル市場を立ち上げるため、$35M超のHYPEとUSDCがコミットされています。これはTrasiaがエクイティとして調達した$1.75Mとは別枠で、新市場を開設する際の流動性に充てられる資金です。$1.75M自体の採用計画や地域別配分といった具体的な使い道は、確認できたソースの範囲では明らかになっていません。
MulticoinのマネージングパートナーTushar Jain氏は、Hyperliquidエコシステムを長期保有(long)していると説明しています。そのうえで「Trasiaは早期に大きなシェアを獲得し、今後数年で有力な存在になる」と投資判断をコメントしています。Multicoinは2026年6月25日にもHYPEトークンへの強気の投資テーゼを公表しており、今回の出資はエコシステムへの確信をエクイティ投資に広げた動きです。
創業者のMable Jiang氏によると、Hyperliquid上の株式パーペチュアルの多くはすでに大手CEXより流動性が高いとのことです。それでもCEXに慣れたアジアのトレーダーの大半は、まだそこにいないと説明しています。一方でX上のコミュニティからは、Hyperliquidがperp市場で他のベニューを圧倒した後の小口投資であり、確信よりタイミングを見た動きだとの見方も出ています(@DaddyRistの投稿など)。
参考リンク
https://x.com/mablejiang/status/2077786637824913537 https://www.theblock.co/post/408670/multicoin-capital-hyperliquid-ecosystem-investment-trasia https://cryptobriefing.com/multicoin-capital-trasia-hyperliquid-seed-round/ https://cryptorank.io/news/feed/trasia-seed-2026-07-16 https://www.kucoin.com/news/flash/trasia-raises-35m-including-1-75m-seed-round-led-by-multicoin-capital https://x.com/tushar_jain/status/2070162192863825946 https://x.com/DaddyRist/status/2077984063168684057 https://crypto-fundraising.info/projects/trasia/ https://t.me/crypto_fundraising/5281