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調達ニュース公開 2026.08.07更新 2026.08.07

分散型空間データ網の Vangrid が Seed ラウンドで $9M を調達

スマートフォンのカメラとセンサーを使って Physical AI(ロボットや自動運転システムなど、物理世界で動作する AI)向けの空間データを集める分散型ネットワークの Vangrid が、Seed ラウンドで $9M を調達。HashKey、Crypto.com Capital、Animoca Brands、Gate Labs、Mapleblock Capital、Borderless の6社が参加し、2026年8月6日に発表されました。

プロジェクト概要

Vangrid が取り組むのは、Physical AI の学習に必要な「現実世界の空間データ」の不足という課題です。ロボットや自動運転車が周囲の状況を正確に認識するには、継続的に更新される高精度な空間データが要りますが、専用のセンサー機材を広範囲に設置するのはコストが高く、静的な地図データだけでは現実の変化に追いつけません。

Vangrid の解き方は、世界中の数十億台のスマートフォンをセンサー網として使うことです。参加者はアプリを通じて身の回りの場所を撮影し、その映像は3Dの空間モデルへ再構成されたうえで、ブロックチェーン上で検証されます。プロジェクトによると、2026年7月中旬に経済圏を Base(Coinbase が手がける Layer 2)上へ全面移行しており、撮影データの検証・データ販売の USDC 決済・貢献者への報酬支払いをすべてオンチェーンで処理する設計になっているとのことです。

集めた空間データは、企業向けの API を通じて提供されます。想定する利用先は、ロボティクス企業や自動運転システムの開発企業、さらには防衛分野など、専用のセンサー網を自前で構築するには負担が大きい組織です。Web・Android アプリはすでに公開されており、iOS 版は開発中とのことです。

ネットワーク拡大と$VANトークンの計画

今回調達した資金は、ネットワークの立ち上げ拡大、エッジ側のデータ処理パイプラインの拡張、そしてロボティクス・自動運転・防衛分野の企業パートナーシップの深化に充てるとしています。オランダ拠点の同社は、CEO の Robert Brighton 氏のもと運営されており、エンジニアリングとデータ運用の人員を今後増やす計画とのことです。

独自トークン $VAN の発行も計画されており、プロジェクトは投機的な発行に偏らず実需に基づく買い手からの需要を重視するモデルを目指す考えを、公式 X アカウントで示しています。

Physical AI 分野への投資は2026年に入って急拡大しており、New Market Pitch の集計では年初来の調達額が既に前年通年の約2倍に達しています。Meta が Scale AI に $14.3B を投じて49%の持分を取得したことも、現実世界のデータを押さえることの重要性を投資家に印象づけたとみられ、Vangrid の調達もこの流れに位置づけられます。

参考リンク

https://tech.eu/2026/08/06/vangrid-raises-9m-seed-to-build-a-decentralised-spatial-intelligence-network-for-the-physical-ai-era/ https://x.com/TheBlockCo/status/2085426696690315523 https://x.com/vangrid_io/status/2078094766278131804 https://crypto-fundraising.info/projects/vangrid/ https://t.me/crypto_fundraising/5315

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