資産運用・トークン化金融(RWA、Real World Asset、現実資産をブロックチェーン上でトークンとして扱う仕組み)向けの Cosmos SDK ベース Layer 1 ブロックチェーンの ZIGChain が、野村グループのデジタル資産部門 Laser Digital から戦略出資を獲得。金額は非公開ですが、単一桁の百万ドル台と報じられています。発表は2026年8月5日です。
プロジェクト概要
ZIGChain は、UAE(アラブ首長国連邦)を拠点とする Cosmos SDK ベースの Layer 1 ブロックチェーンです。CosmWasm(Cosmos エコシステム向けのスマートコントラクト規格)を使い、開発者が DeFi や RWA アプリケーションを構築できる基盤を提供しています。ネットワークの中核機能である「Wealth Management Engine」は、資産運用会社が投資戦略をオンチェーンで組成・配信するためのインフラで、ステーキングやガバナンスと組み合わせて機関投資家向けの金融サービスを扱えるようにしています。
ネットワーク上で実際に金融商品を組成・提供する事業体が ZIG Markets です。共同創業者兼CCOの Abdul Rafay Gadit 氏によると、ZIG Markets はこれまでに $50M 超の資金を組成しており、過去10ヶ月間デフォルト(債務不履行)がない実績を持つとのことです。同氏は、10ヶ月では信用サイクル全体を経験したとは言えない点にも言及しています。
中東の私募債をオンチェーン化するパートナーシップ
今回の Laser Digital との提携は、単なる出資にとどまらず、私募債(未上場企業などへの直接融資)を中心とした機関投資家向けオンチェーン金融商品のパイプライン構築を狙ったものです。ZIG Markets が中東・北アフリカ・パキスタン(MENAP)地域での商品組成を担い、Laser Digital がリスク管理の枠組みとガバナンス設計を提供する分担で、PayFi(決済連動金融)、中小企業向け融資、請求書ファクタリング、ステーブルコイン活用商品への展開も視野に入れています。両社は、オンチェーンボルト(資産を預け入れて運用する仕組み)全体で$100M超のTVL(預かり資産残高)を目標に掲げています。
Laser Digital は、Abu DhabiのADGM FSRA(金融サービス規制当局)から金融サービス許可を取得しているほか、DubaiのVARA(仮想資産規制当局)からも規制対応のライセンスを得ている事業者です。ZIG Markets が持つ地域での組成力と、Laser Digital の機関投資家向けリスク管理体制を組み合わせることで、トークン化された私募債市場への信頼性を高める狙いがあるとみられます。トークン化されたRWA市場全体は既に$30B超に拡大しており、私募債はその中でも機関投資家の参入を牽引するカテゴリの一つとされています。
参考リンク
https://www.coindesk.com/business/2026/08/05/noumura-s-laser-digital-backs-zigchain-for-onchain-private-credit-push-in-uae https://x.com/LaserDigital_/status/2085029391969718448 https://crypto.news/zigchain-laser-digital-partnership-targets-institutional-onchain-finance/ https://thedefiant.io/converge/defi/nomura-laser-digital-zigchain-private-credit https://www.nomuraholdings.com/en/news/nr/news20240619103039.html https://cointelegraph.com/news/laser-digital-nomura-otc-crypto-options-dubai https://crypto-fundraising.info/projects/zigchain/ https://t.me/crypto_fundraising/5314