AI駆動の暗号資産分析プラットフォーム XHunt が、YZi Labs(旧Binance Labs)から資金を調達。金額は非公開です。XHunt公式Xによると、YZi Labsが運営するインキュベーションプログラム「EASY Residency」第4期に参加し、ブータンでの5週間の滞在型プログラムを経ての支援とのことです。発表は2026年8月25日でした。
プロジェクト概要
XHunt は、AI を使って暗号資産関連の情報を分析するプラットフォームです。数ある銘柄から条件に合うものを絞り込む「コインスクリーニング」や、SNS上の投稿からユーザーの受け止め方の傾向を読み取る「センチメント分析」といった機能を通じて、投資家やプロジェクト運営者が判断材料にできるデータを提示します。
特に力を入れているのが、KOL(Key Opinion Leader、暗号資産コミュニティで影響力を持つ発信者)の分析です。フォロワー数のような見かけの数字だけでなく、実際の投稿がどれだけ反応を集めているか、どの銘柄をどれくらいの頻度で取り上げているかといった指標を AI で測定し、表面的な人気とは異なる実質的な影響力を可視化することを掲げています。
現時点の中核プロダクトは、X の投稿画面に暗号資産関連の分析情報を重ねて表示するオープンソースのブラウザ拡張機能です。KOLのフォロワーの質やエンゲージメント、過去に取り上げた銘柄の履歴、投稿の削除やアカウント名変更の履歴などを表示し、発信の信頼度を見極める材料を提供します。あわせて、プロジェクトへの投資・資金調達の動きも追跡できるとしています。XHunt公式Xでは、今後「AIネイティブなクリエイター向けマーケットプレイス」の立ち上げも予告されています。
YZi Labsのインキュベーションプログラムと同日バッチ発表
XHunt を支援した YZi Labs は、暗号資産取引所 Binance の投資部門だった Binance Labs が名称を変更した投資会社で、Web3・AI・バイオテック分野の初期段階企業に投資しています。同社が運営するインキュベーションプログラム「EASY Residency」は、参加チームに最大 $500K の資金を提供する10週間のプログラムで、前半5週間はオンライン、後半5週間はブータンの首都ティンプーでの現地滞在という構成です(YZi Labs 公式サイトより)。
今回はこのプログラムの第4期にあたり、2026年8月下旬にブータンで Demo Day が開催されました。X上の関連投稿によれば、第4期には24社が参加し、XHunt もそのうちの1社として名前が挙がっています。
crypto_fundraising の Telegram チャンネルで同じ2026年8月27日に、YZi Labs を投資家とする案件が11件立て続けに配信された背景には、この単一の Demo Day を起点とした複数社同時発表という構図があるとみられます。ただし、この参加社数や個社ごとの内訳は YZi Labs 公式の網羅的なリストで確認できたわけではなく、X上の情報をもとにした推測を含む点には留意が必要です。
XHunt 自身が受け取った金額については、YZi Labs 公式サイト・XHunt 公式Xのいずれにも明記がありません。プログラムの標準的な出資枠である $500K がそのまま適用されたかどうかは確認できておらず、アグリゲーターサイトも金額を非公開としているため、本記事もそれに準じます。