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調達ニュース公開 2026.09.02更新 2026.09.02

WhatsAppチャット送金の Felix Pago が Andreessen Horowitz(a16z crypto)主導で $200M を調達

WhatsApp でのチャット送金を軸にしたフィンテック企業 Felix Pago(フェリックス)が、Andreessen Horowitz(a16z crypto)主導で $200M を調達。内訳は a16z 主導のエクイティ $87M と、General Catalyst の Customer Value Fund による信用枠 $113M です。QED Investors・Castle Island Ventures・Switch Ventures・Contour Venture Partners・Endeavor Catalyst も参加しました。発表は2026年9月1日で、Crunchbase News など一部の報道はこれを Series C と表記する一方、Series B と表記する記事もあり、ラウンド名の呼称には出典間で揺れがあります。

プロジェクト概要

Felix Pago は、米国在住のラテン系移民が家族への送金を WhatsApp のチャットで完結できるサービスです。専用アプリのダウンロードは不要で、メッセージや音声で送金を依頼すると、バックエンドでは Circle 発行のドル連動ステーブルコイン USDC を使って資金を動かし、Bitso・dLocal・Mercado Pago・Nubank など複数のペイアウトパートナーを通じて受取人の現地通貨に変換して届けます。利用者自身が USDC を購入したりウォレットを管理したりする必要はなく、送金の裏側でブロックチェーンが使われていることを意識せずに使える設計です。

対応市場はメキシコ・エルサルバドル・コロンビア・エクアドルなど11カ国に及び、ブラジルとベネズエラへの拡大も計画しています。累計送金額は $8B を超え、利用者数は600万人超に達したとのことです。Félix 公式 X アカウントの発表スレッドによると創業から6年が経つとのことで、マイアミを拠点に、ベネズエラ出身で Wharton MBA を持つ CEO の Manuel Godoy 氏と、共同創業者の Bernardo García 氏が運営しています。

これまでの調達は、2023年12月の Seed($2.8M)、2024年5月の Series A($15.5M、Castle Island Ventures主導)、2025年4月の Series B($75M、QED Investors主導)と積み上げてきました。今回の $200M で累計調達額はおよそ $300M に達したとのことです。会社側は評価額が前回ラウンドからおよそ3倍に上昇したと説明していますが、具体的な評価額を明示した署名メディアの記事は確認できませんでした。

貸付・貯蓄・AIアシスタントへの拡張と規制環境の追い風

調達資金は、送金以外の金融サービスへの拡張に充てられます。PYMNTS の報道によると、貸付・貯蓄商品の追加開発と、自然言語で用件を伝えると適切な金融サービスに案内する AI アシスタントの開発、ブラジル・ベネズエラへの地理展開が主な使途とのことです。Félix 公式 X アカウントの発表スレッドは、この AI アシスタント構想を「Cognitive Financial Companion」と呼んでおり、CEO の Godoy 氏は「何が必要かを自分の言葉で伝えれば、あとは私たちが一緒に考える」とコメントしています。a16z crypto の General Partner である Ali Yahya 氏も、報道の中で「AI とブロックチェーンという2つのフロンティア技術を、シンプルで消費者向けの体験に落とし込んだ」と Felix Pago を評価しています。

この拡張の背景には、送金インフラを取り巻く規制環境の変化もあります。2026年1月に発効した連邦送金税は、現金や郵便為替経由の送金に1%の物品税を課す一方、銀行口座やデジタルウォレット経由の送金は非課税としています。Tech Times はこの政策転換について、Western Union や MoneyGram のような現金依存の従来型プロバイダーに圧力をかけ、デジタル送金企業への追い風になっていると指摘しています。ただしこれは同メディアの解釈であり、Felix Pago や投資家自身が調達の理由として明言したものではありません。

投資家側の論拠としては、QED Investors が公式ブログで、米国・メキシコ間の送金回廊だけで年間 $60B 規模の市場があるにもかかわらず、地域の送金の50%超が依然として現金や対面の代理店を経由している非効率さを挙げています。加えて、ラテンアメリカでの WhatsApp の日次利用率が80〜90%に達する点を、Felix Pago の事業基盤として評価しているとのことです。

一方で、独立系の送金アナリストを名乗る SaveOnSend は X 上で、Felix Pago の送金事業の成長率が鈍化している(前年比の伸びがおおむね5倍から3倍、さらに2倍未満へと減速)こと、ステーブルコインの活用が利用者向けの価格や送金速度で測定可能な優位性を生んでいないことなどを指摘しています。同アナリストは、貸付・貯蓄への事業拡張は送金単体の利益率の薄さを踏まえれば理にかなっているとしつつ、与信管理や規制対応の実行リスクは大きいとの見方も示しています。

参考リンク

https://crypto-fundraising.info/projects/felix-pago/ https://t.me/crypto_fundraising/5358 https://news.crunchbase.com/venture/fintech-whatsapp-remittance-startup-felix-raises-200m-a16z-general-catalyst/ https://www.pymnts.com/news/investment-tracker/2026/felix-pago-raises-200-million-to-push-past-remittances https://www.qedinvestors.com/blog/why-we-invested-in-felix-pago https://www.bloomberg.com/news/articles/2026-09-01/felix-pago-raises-200-million-to-expand-into-financial-services https://www.techtimes.com/articles/326260/20260901/felix-pago-raises-200m-federal-cash-tax-hits-competitors-exempts-digital-transfers.htm https://x.com/Felixpago/status/2094793346925375747 https://x.com/manueljgodoym/status/2094843179597992306 https://x.com/SaveOnSend/status/2094877602745823521

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