実物コレクタブルのオンチェーン・マーケットプレイスを手がける Deadstock が、Bullish Capital主導で Seed ラウンドの $2.5M を調達。エンジェル投資家も参加しました。発表は2026年9月15日で、運営元はアブダビ拠点のATH Labsです。
プロジェクト概要
Deadstock が扱うのは、PSA10級(最高鑑定ランク)のポケモンカードのような高額な実物コレクタブルです。利用者はまずカードを専門の金庫(ボールト)に預け、カードと1対1で紐づくトークンを受け取ります。カード自体は動かさず、トークンだけを売買することで、真贋確認や配送の手間なく所有権を移転できる仕組みです。
トークン保有者はマーケットプレイスでの即時売買に加え、未開封パックを模した「パック開封」体験や、コレクション管理も行えます。トークンを現物カードと交換(償還)することも可能で、手元に残すか市場で回すかを選べます。基盤はArbitrum上に構築されています。
JTCC提携とBullishの狙い
仕入れ網の要となるのが、日本のミステリーパック販売大手 Japan Trading Card Center(JTCC)との提携です。JTCCの継続的な調達網を通じて鑑定済みカードを確保し、仕入れ・鑑定・金庫保管・トークン化という一連の流れを支えています。パブリックβは本日2026年9月16日、ポケモン30周年記念セットの世界同時発売に合わせて開始されました。
主導したBullish Capitalは、NYSE上場の暗号資産取引所Bullishのベンチャー部門です。Bullishは2026年5月、証券代行大手Equinitiを$4.2Bで買収すると発表し、トークン化証券のグローバルな権利移転基盤づくりを掲げています。実物資産の保管・トークン化・償還インフラを持つDeadstockへの出資は、この流れの延長線上にあるとみられます。
一方でCoinDeskは、調査会社House of Chimeraの分析として、トークン化コレクタブル市場の出来高の多くがパック開封と即時買い戻し中心で、コレクター同士の純粋な売買とは言い難いと報じています。ポケモンカード市場は$10B〜$15B規模とされますが、eBayなど既存市場の価格発見力・ネットワーク効果に対し、新興プラットフォームが流動性を築けるかは未知数です。
参考リンク
https://www.coindesk.com/business/2026/08/11/pokemon-cards-are-becoming-multibillion-dollar-market-crypto-wants-to-fix-how-they-trade https://www.chaincatcher.com/en/article/2282107 https://news.qq.com/rain/a/20260915A062FE00 https://deadstock.gg/blog/deadstock-jtcc-partnership https://www.coindesk.com/business/2026/05/05/crypto-platform-bullish-to-buy-equiniti-for-usd4-25-billion-building-tokenized-securities-infrastructure https://x.com/deadstock_app/status/2099883439877230935 https://x.com/deadstock_app https://crypto-fundraising.info/projects/deadstock/ https://t.me/crypto_fundraising/5382