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調達ニュース公開 2026.09.24更新 2026.09.24

事業者向けオープン決済ネットワークの Atum が Variant、PayPal Ventures らから $13.5M を調達

事業者向けのオープン決済ネットワーク Atum が、Variant、PayPal Ventures などから $13.5M を調達。2026年9月22日、詳細を伏せていた準備期間(ステルスモード)を終えて発表しました。

出資者には Abstract Ventures、Road Capital、Mirana Ventures、First Commit、Credibly Neutral も並びます。Charlie Songhurst氏は戦略アドバイザーとして参加しました。会社発表には、ラウンド名も主導投資家も書かれていません。

プロジェクト概要

Atum は、企業や開発者が複数の決済網やステーブルコイン(ドルなどに価値を連動させた暗号資産)の間でお金を動かすための共通の窓口です。自ら通貨を発行せず、ブロックチェーンも運営せず、利用者の資金も預かりません。特定の決済レールを優遇することもないと、プロジェクトは説明しています。

使い方は次のとおりです。アプリや企業、AIエージェントなどの送金を頼む側が、送る内容と受け手が受け取る内容を指定します。Atum は認可を確認し、見積りをまとめ、着金を確認します。

実際にお金を動かすのは「settlement operator(決済実行事業者)」と呼ばれる独立した事業者です。各社が見積りを出して競い、選ばれた1社が送金を実行します。

Atum 自身は取引量だけを収益源にする設計で、特定の資産やレールに誘導する動機を持たないとプロジェクトは述べています。想定する顧客は、カード発行会社や決済代行会社、ウォレット、フィンテック、一般企業です。x402 と MPP(ソフトウェアが自動で支払いを始めるための規格)にも対応しています。人間とAIエージェントの両方がすでに決済していると、プロジェクトは説明しています。

プレスリリースは、atum.xyz で開発者向けに公開したと説明しています。RuntimeWire は、開発者向け資料(参照実装のリポジトリ)から、現状は早期アクセスの段階だと伝えました。プレビュー用に整えた経路は、テスト用ネットワークの Base Sepolia と Tempo の Moderato の間でテスト資産を動かすものです。顧客名や決済額は開示されていません。

創業者の狙いと「中立の調整役」

創業者兼CEOの Pete Cooling氏は、Visa で暗号資産プロダクトを率いた人物です。Linux Foundation 傘下の OpenWallet Foundation でも Visa の代表を務めました。

プレスリリースでは、2014年にブロックチェーンが決済ネットワークになると気づいたと語っています。オンチェーンの口座は将来の銀行口座になり、お金を滑らかに動かす新しいインフラが要るという主張です。

Cooling氏はX上のローンチ投稿で、Atum を「閉じた機関ごとの決済システム」から「開かれたプログラマブルなネットワーク」への移行点に置くと説明しました。チームには Visa、Coinbase、Chainlink、Cash App、Tempo の出身者がいるとのことです。

RuntimeWire は、近い事業として Circle Payments Network と Fireblocks Network for Payments を挙げています。どちらも資産やインフラを自前で持つ点が Atum との違いです。Atum は中立の調整役に徹することを差別化の軸にしています。

同紙は課題も指摘しました。決済の需要を持つ企業やウォレットと、資産や法域ごとの settlement operator の両方を集めないと、ネットワークとして成り立たないという見方です。

出資者とラウンドの位置づけ

出資者の一覧と $13.5M という額は、会社のプレスリリースと複数の報道で一致しています。一方、ラウンドの種類と主導投資家は報道で食い違います。

PANews と Crypto Briefing は「Variant 主導のシードラウンド」と伝えています。プレスリリースには、その記載がありません。RuntimeWire もラウンド名、主導投資家、評価額に触れていません。

そのため、この記事では Variant を主導投資家と断定せず、投資家の一社として扱います。資金の使途は、プレスリリースにも確認した報道にも書かれていません。評価額は明らかにされていない状況です。

なぜ Variant かについては、RuntimeWire が手がかりを挙げています。同紙によると、Variant は2025年8月11日付のエッセイで、開かれた中立の決済網の必要を論じ、Atum の方式を名指しして Cooling氏に謝辞を述べました。今回の投資は、Variant が既に紐づけていた仮説に沿うと同紙は位置づけます。エッセイ本体は閲覧できず、確認していません。

参考リンク

https://www.prnewswire.com/news-releases/atum-emerges-from-stealth-with-the-open-payments-network-for-global-money-movement-302886088.html https://x.com/PeteCooling/status/2102386246278389791 https://cryptobriefing.com/atum-raises-seed-round-open-payments-network/ https://panews.io/articles/01a0ccf0-7a61-70cb-b16d-20f54a6db1f9 https://runtimewire.com/article/pete-cooling-atum-open-payments-network-13-5m https://crypto-fundraising.info/projects/atum/ https://t.me/crypto_fundraising/5399

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